今回はボルトが折れてしまったので色々試してみたいと思います。
ボルト折れには色々なケースがあると思いますが、今回は船外機の塩噛みによる固着による折れで結構やっかいなパターンです。
しかし幸いな事にネジは外に5mmほど残りました。
年数が経っていて塩噛みしている場合、溶接並みの固着度です。
果てしてとれたのでしょうか?
掴んで回す
まずは単純に挟んで掴んで回せないか試してみました。
図でいうとこんな感じになっています。
5mmくらい残ってくれたおかげで結構希望があります。
ネジザウルス的な工具、グリップ性がいいので掴んで回してみます。
もちろん潤滑油は吹き付けています。
固着がなければじゅうぶん回せそうなくらい力が入れれるのですが、溶接並みの固着ですので全然だめでした。
削ってマイナスで回す
次に試そうと思ったのが、金属ノコギリを使って真ん中に線を入れてマイナスドライバーで回すといった作戦です。
図でいうとこんな感じ。
M6のボルトで細いので出来るか迷います。
結構いい作戦だと思いますが、次の掴みやすくして回す作戦とどちらかしか出来ないため試せませんでした。
また次はこの方法を試したいと思います。
掴みやすくして回す
マイナスドライバーでの方法を諦めて、こちらの方に賭けてみました。
この方法はボルトの両サイドを削って平らにして掴みやすくしようという方法です。
図で説明するとこんな感じ。
こちらの方法はグラインダーを持っていないと出来ないのと、母材にあてて傷をつけないか慎重にならないといけません。
しかしこちらの方法でもまわりませんでした。
逆タップで外す
逆タップとは左回りに入っていくドリルのような工具です。
電動ドリルで穴を開けてその中へ逆タップを食い込ませると、左回りなのでネジ、ボルトもついでに回るといった仕組み。
安くてもっていて損はない便利道具だと思います。
ハンドル付きでだいたい日常で使うくらいのボルトが外せるサイズのセットが格安でありました。
これを使うには電動ドリルが必要で、ボルトに正確に穴あけ出来るスキルも必要になってきます。
これも簡単な固着だと外せたでしょうが、全く歯がたたず断念。
ドリルでボルトを削る
結局どの方法もダメでドリルでボルトを削る事になりました。
うまくセンターを狙えばボルトが割れてくれて、ボルトカスを掃除すればそのままのネジ穴が使えるかもしれません。
自分はそこまで技術がありませんので、ネジ穴も破壊してしまうといった事になりました。
しかしこういう時に役立つのがタップです。
ネジ穴がなくなってしまっても、またこれで作ることができちゃいますので安心です。
しかし純正の穴を潰してしまうと1つ大きなネジ穴でタップを切る事になるので、やはり慎重にボルトを取り除く事が1番だと思います。
最悪これで助かるといった方法です。
試してみてください。