トーハツ5馬力 m5bのインペラ交換とガスケット自作

トーハツの5馬力船外機をメンテナンスしています。

エンジンは快調にかかりますが、少し気になるのが検水口からの水の量が少ないような気がします。

同モデルで動画を上げてらっしゃる方たちのを参考にさせてもらいましたが、冷却水がいきおいよく出ています。

古い船外機はだいたいインペラの劣化か冷却水の通り道が塩で詰まっているかで冷却がうまくいかなくなります。

とりあえず前持ち主はエンジンがかかるが整備はしていないと言っていましたので、インペラ交換をしてみることにします。

インペラですが2馬力~6馬力で共通しているようで、まだしばらくはパーツに困らなさそうです。

SUZUKIの2馬力はペラの奥にインペラがあってすごく簡単に交換できるようになっているのですが、この船外機はギアケースの中にあるようで結構大変そうです。

ギアの連結部分を緩める

まずはギアケースを外さないとですね。

前進後進のギアを変えるカムロッド?なる部分を外すのに、まずはゴムカバーを外しました。

中をのぞくと連結部分が見えます。

ボルトが見えると思いますのでこれを緩めます。

完全に外すと不器用な人は後で苦戦します・・・そうです苦戦しました(^_^;)




ギアケースボルトを外す

プロペラ上のボルトを2本外します。

ペラの奥にインペラがあると思っていたのでペラは外してありますが、たぶん外しておかないと作業しづらいと思います。

やっぱりですがこのボルトが塩で噛んでなかなか外れません。

折ったら最後ですので、お祈りしながら外しました(;_;)

これで止まっているボルト類は外したのですが、カチンコチンに固着してギアケースが外れません!

まだどこかにネジがあるのかな~?と思わせるほどの密着度です!!

布や木をあててハンマーで叩いたりしていると何とか外れました~。

塩まみれです~。

あとでネジ山を綺麗にして、グリス塗ってボルトも新品に交換です。

そういえばシャフトが長いので、チルトアップしながらでないとギアケースは引っこ抜けませんでした。

インペラケースを外す

このボルトを4本外せばインペラの登場らしいですが、このボルトも結構噛んでましたが何とか外せました。

ところがこのインペラケースがまたまた外せませんヽ(`Д´)

小さいので叩くところも少なく力が加えられませんが、1時間近くあーしてこーしてたら突然パカッと外れてくれました(´▽`)

インペラピンをなくさないよう注意

嬉しさあまりにインペラをすぐに引っこ抜いたんですが、ここが気をつけなければならない所だったようで、たまたま後で気づけたのですがインペラピンっていうインペラを空回りさせないようにするむちゃくちゃ小さな部品があるんですよね。

なのでインペラはゆっくりと抜いてこのピンをなくさないようにすることが大事です。

自分はラッキーで組立の時にゴミが落ちてるな~と思ったらこのピンだったので何とか助かりました(^^;



ひび割れてきてて結構傷んでいましたので、開けて良かったです。

ちなみに新品のインペラの内径のところに窪みがあるのが、さっき説明したピンが入る場所になります。

ガスケットと周辺の点検

せっかくなんでインペラケース下も確認したら結構潮がこびりついています。

塩を掃除してガスケットが傷んでいたので、交換しておきます。

さすがに専用のガスケットの販売は終了していたので、ガスケットシートで自分で作らないといけなかったです。

0.3mmのガスケットシートを買いましたが、純正より薄いようでしたので0.5mmが良かったかなぁ。

穴あけはカッターでは大変なのでポンチで開けました。

この下はギアオイルが入っているところですが、ここのガスケットが傷んでいたらオイル内に海水が入って白濁が起こってしまうって事ですよね。

上のガスケットの痛みが激しかったのでここも一応チェックしておきます。

まぁ何とかまだ使えそうなんで、液体ガスケットを追加で組立てていきます。

組立て

ボルト類は全てステンレスで新品にしておきます。

これが何げに出費大でしたが、次回の整備もスルスルっと作業できるようにするには必要ですもんね。

組立ですが、インペラピンを忘れないようにすることです

あとはひたすらシャフトとギアロッドの連結部分に気持ちよく入る場所を探るという根気との戦いになると思います。

プロの人は簡単に入れるんでしょうが、これがなかなか入らない。連結部分の金具に入っても本体の穴に入らない。

ムリヤリ入れるとギアが前進後進に入らない。

ここが1番苦労しました~。

次回は冷却水の通り道の点検します~。

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