トーハツ8馬力船外機のサーモスタットと塩詰まりの点検

今回は2サイクルのトーハツ8馬力船外機M8b 3B2の点検になります。

中古船外機でキャブレターの掃除をしたらエンジンはかかり、検水も確認できましたが臨時検査まで時間があるので点検をすることにしました。

海での使用なのでインペラとサーモスタットとウォーターラインの点検はしておきたいと思います。

検水は確認できているのですが、サーモスタットが生きているかどうか確認の仕方が分からないので点検していきます。

サーモスタットはシリンダーヘッドを開けたところにあるみたいですので、まずはヘッドを開けるためプラグを2つ外します。

プラグコードを抜いてからプラグを回すだけで外れます。

数年放置していたエンジンとの事ですが、プラグは新しくかぶり気味なので調整が必要かもしれません。




11本のシリンダーヘッドボルトを外していきます。

マーキュリーのシープロもOEMで同じだそうですが、検索して出てくるのはヘッドボルトが折れるといった情報が多いです・・

見た感じは1度も開けてなさそうな純正ボルトでした。

う~ん・・固い・・・

数十年たっているので固着がすごくどれも回す時の抵抗がすごいです・・

ゆっくりと外していくこと10本・・

1番抵抗が強いボルトを緩めていると!!!

やはり1本ボルトが折れてしまいました・・

おそらく全部ギリギリの状態で外れてくれたって感じの錆具合でした。

ボルト折れは逆タップでうまくいけばいいですが難しいところです。

サーモスタットはどうなってるのかと思っていましたが?!!

ありえないほどの塩で詰まってしまっています。

サーモスタットも寿命なのかかけています。機能してないですよね。

生きているかどうか確認するまでもなく、劣化して要交換です。

塩詰まりで苦労しましたが何とか外れてくれました。

思ったより塩の被害が多い・・

次はクランク下のウォーターラインも見てみようと思います。

エンジンブロックを外すには

  • 固定ボルト6本
  • アクセルワイヤー
  • 前進後進クラッチ
  • ストップスイッチ
  • キャブレター周辺のパーツ

実はこれだけで外れます。



あとは固着しているのをどう外すかですが、かなり固く時間がかかりましたが外す事ができました。

グラグラしててもなかなか外れないと思ったら、エンジンが重いだけで力を入れて持つと浮いてくれました。

やっぱりすごい塩です・・

ここも1度もあけてないような感じです。

さてクランク側ですが・・

まだシリンダーヘッドの方はマシだったようで、クランクヘッド周りは完全に塩で塞がってしまっていました。

こんなに塞がっているのに何で検水から水が出るのか?

吹かしまくっていたのを後悔しましたが、ここはひょっとして水路とは関係ない感じかな?

高いですがこんな時のために、ソルトアウェイで掃除です!!

塩を溶かしてくれるので、釣り道具や船外機の錆予防にいいですよ♪

薄めて使うので結構長持ちします。

掃除で綺麗になれば問題はなかったのですが、腐食が目立ちます・・

とんでもないハズレの船外機を買ってしまったかもしれません・・

ヘッドが外れないので棒部分を握ったらこうなりました・・

ついでに塩と一緒にクランク自体が腐食で削れていくっていう最悪な感じです。

いろんな場所が腐食で崩れていきましたが、とくにこの部分は水路の壁がなくなってクランクベアリングの横の壁も崩れかけです

この壁がないとインペラからの水圧がなくなってエンジン内に吸い上げれなさそうなイメージです・・どうしよ・・

腐食してシリンダボルトも折ってるとか、これってもう海に出ることもなくさよならですよね(;_:)

せっかく臨時検査の予約も検査員の方と打ち合わせしたのになぁーー。

部品取りが出るまで待つか、クランクケースだけ買うか、パテで埋めてみるとか?何か考えようと思います。

スポンサーリンク

フォローする