トーハツ8馬力船外機のギアケースを分解整備する(オーバーホール)

去年買ったトーハツ8馬力船外機!!

ギアオイル交換して10回は釣りに行ったんで、そろそろ様子を見てみようとオイル交換をすることに。

ぎょええ~~~!!

ちょっとしゃぶしゃぶなんで海水満タンです・・

使い続けていたら中のギアをダメにするところでした。

ギアオイルに水が混ざると白く濁りますが、ここまで真っ白はなかなか混入しています。

さてギアケース、ロワーケースともいうかな?メンテナンスしていきます!!

ギアケースのどこから水が入る?

まずギアケースは常に水の中なので蓋が完璧でないといけません。

疑わしき場所は赤い丸のどれかです。

シャフト側とポンプケース側、それとも単純にドレンから入ったのか・・です。




ドレンパッキンを交換

まずは分解のいらない場所から試していきます。

単純にドレンボルトが緩んでいた、ドレンパッキンがなかった、パッキンが古かったとかで海水が入っていた場合はこれで解決です。

パッキンを新品にしてギアオイルを入れて1度の釣行後、もう1度ギアオイルを抜いてみます。

ギアオイルの入れ方はこちらを見てくださいね。

トーハツ8馬力船外機のギアオイル交換とグリスアップ

ギアオイルがオイル色ならこれで解決ですが、これで白濁していると違う場所から入っている事になります。

ギアオイルが1回分もったいないですが、試してみてください。

プロペラシャフト側の分解

シャフトのオイルシールとギアのOリングの交換をしていきます。

まずはペラを外します。

割ピンが刺さっているのをペンチで抜くとナットが回せるので外すとペラがとれます。

次にスラストホルダを外します。

これが5馬力のホルダなんかは簡単に外れるのですが、この8馬力のはしっかり取り付けされていて固着して手では絶対に外れないレベルの硬さでした。

ベアリングプーラーで引き抜きました。

次にハウジングの上下のボルトを外してシャフトを引き抜きます。

ハウジングのボルト付近にマイナスを入れて、こじて開けることも出来そうでしたがプーラーとL型のボルトを使って引き抜きました。

塩害で朽ちていますので本当は交換がベストなんですが・・

ちなみにシャフトの奥についている小さな部品が2つほど落ちるので気をつけた方がいいです。

ギアケース内の方も結構な塩害です。

プロペラシャフト側組み付け

オイルシールとOリングを交換します。

固着して外すのに苦労しました。

シール内にはシリコングリスを充填しておきました。



出来る限りの塩の掃除をして断面を滑らかにして、Oリングが傷つかないようにギアオイルで滑りをよくしてから組み付けていきます。

ギアとギアが噛んで繋がっているか確認してボルトを締めればOK。

ポンプケース側分解

ポンプケース側はギアケースを外さないと作業できないので、外し方はトーハツ・シープロ8馬力のインペラ交換方法を見て頂ければと思います。

インペラの交換同様にインペラケース周りのボルトを外していきます。

今回はカムロッドのボルトも外します。

インペラの下からもたくさんガスケットやプレートがあると思いますが、その下の大きな部品を外していきます。

固着がすごいですが、マイナスやスクレーパーで何とか外せました。

密閉していたら外しづらいかもしれないので、ドレンをあけておくかプロペラシャフトを引き抜いてるときに作業すれば外れやすいかも?

このポンプケースのシールが変形しているので、ここからの水が怪しい。

とにかく塩害がひどいです。

塩の掃除をしてシールやガスケットの邪魔にならないようにするのが大変・・

ポンプケース側組み付け

掃除が終わったらオイルシールを入れていきます。

ポンプケースも塩害でボロボロになって交換が良かったんでしょうが・・

少し頼りないのでシール周りに液状ガスケットを塗っておきました。

ガスケット類を全部新品にして元通りにしました。

まとめ

動画も良かったらどうぞ。

おそらく1回も開けられた事のない場所だったので、固着が酷く苦労しました。

固着がなければ簡単な作業です。

しかしプーラーは必要かもしれません。

今回交換した部品!!

前回ウォーターラインも酷いことになっていたので、この船外機の元オーナーはフラッシングをさぼっていたように思います。

交換できる部品は交換しましたが、かなりの腐食がみられたのでそこからの水の混入でないことを祈るばかりです・・

整備後の報告

さて、あれから5回ほど釣りに行ってきました。

平均8時間は釣りをするので40時間ほど海水の中へ入れました。

シールやガスケットが少しでもミスっているとダメな部分です・・

ギアオイルの交換はまだもったいないので、少しドレンを緩めてオイルの色を確認します。

運命の分かれ道・・

これで白濁していると買い替えの可能性も出てきます(;_:)

おそるおそるドレンをあけます・・

おおおおお!!!

限りなく透明!!!

垂れたオイルも綺麗な色をしています!!

めちゃくちゃ嬉しい!!

今回の整備は成功です。

塩害だらけの船外機ですが、もう少し使ってあげれそうです♪

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